コロナ警戒信号「通天閣」「太陽の塔」に続き「ぴちょんくん」も参戦 梅田と新大阪の2カ所で

佐藤 利幸 佐藤 利幸

大阪モデルの達成状況を“コロナ信号”として「通天閣」および「太陽の塔」がライトアップされるが、空調メーカー・ダイキン工業株式会社(本社・大阪市北区)は11日、同社が梅田と新大阪に設置している「ぴちょんくん」も警戒信号に合わせて11日の日没からライトアップすると発表した。

大阪府は5日の新型コロナウイルス対策本部会議で、特措法に基づく府民への外出自粛要請や休業要請を段階的に解除するための独自基準を決めた。吉村知事はこの「大阪モデル」の達成状況を、大阪府のホームページで公開すると同時に、11日から「通天閣」と「太陽の塔」をライトアップして府民に知らせると発表していた。

通天閣と太陽の塔は、陽性率などの判断基準に基づき、警戒を示す『赤』、注意喚起の『黄色』、基準をクリアしている『緑』の3色で表現するが、ぴちょんくんも同様の基準でライトアップされる。

ダイキン工業の広報担当によると、GW明けの7日に「大阪モデル」のニュースを目にして、ぴちょんくんも「警戒信号」にしようと決まったという。その日以来、急ピッチで気象情報→警戒信号へのプログラム変更を始め、この日までに変更を終えた。「太陽の塔、通天閣はともに、大阪の中心より離れている。(ぴちょんくんは)大阪の玄関口である新大阪、それに梅田に設置しているもんですから、より多くの人の役に立つのではないかと考えました」(広報担当)。

大阪・梅田のビル屋上で「大ぴちょんくん」と名付けられた水滴の形をした巨大な「顔」は2016年3月に誕生した。ダイキン工業の人気キャラクターで日々、街行く人に空気の快適性を知らせる役目を果たしていた。看板の高さは約13メートル。ぴちょんくんの本来の顔(約11センチ)と比べると、100倍以上にもなる。温度や湿度、気象情報などの表示は、看板に内蔵された百葉箱や日本気象協会のデータがもとになっている。「るんるんブルー」などの全9色と擬音語は、独自に開発したシステム「ダイキン空気感インフォメーション」から、9つに分類した空気の特徴をイメージして作られている。

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