みなさーん。記念日って登録したことはありますか? まいどなニュース編集部ではこのほど、4月17日を「まいどなの日」として登録しちゃいました。昨年の4月17日にサイトを開設し、本日はちょうど1周年。そのお祝いを兼ねての申請ですよ。でも…まさか本当に登録されちゃうとは内心思ってなかったので、少しドギマギしていますけど…。信じてくれない方もいるかもしれないので、証拠にどんな手続きをして登録したのか、ご紹介しますよ!
記念日を申請したのは「日本記念日協会」という社団法人です。1991年に発足し、記念日の認定や登録を行っています。現在同協会に登録されている記念日はおおよそ2100件。有名そうなところでは「ポッキー&プリッツの日(11月11日)」「ハイボールの日(8月10日)」「ドリカムの日(7月7日)」など…。同協会のホームページでは、みなさん見聞きしたことのある記念日をたくさん見ることができます。
同協会への新しい記念日の申請は、団体、企業、個人にかかわりなく行うことが可能です。同協会のホームページからダウンロードした申請書に必要事項を記入、提出して審査をあおぐかたちです。
そこで、サイト1周年の機会に、編集部でもサイト開設日を記念日登録してみることに。申請するサイト開設日の4月17日は「まいどな」の「ど(1)」「な(7)」のフレーズとかけてあり、語呂あわせの面からも記念日らしさがあるのでは…と考えました。
申請書に記入するのは、記念日の名称と日付、記念日登録の目的と日付の由来など。この内容で審査されると思うと意気込んでしまいますが、申請書はなんとA4一枚の用紙。逆にコンパクトすぎて何を説明すればいいのか、固まってしまいます。書ききれないサイトの内容については添付資料を作成し、提出しました。
そして待つこと数日…封筒に入った合格通知が。その後登録料を振り込むと正式登録という流れです。振り込みが確認されると、額装された「記念日登録証」が送られてきたほか、 協会のウェブサイトにも掲載されました。本日4月17日の日付を指定すると…はい、「まいどなの日」が表示されています!
登録した記念日にこめた「思い」や「願い」は、とっても真面目な内容で、ちょっと恥ずかしいのでここでは触れませんが(ぜひ協会のホームページを見てください!)、登録されるまでは「合格するのだろうか」と常に不安があったのも事実。記念日の登録や審査はどのように行われているのか…。協会の代表理事・加瀬清志さんにお話を聞きました。
◇ ◇
―まさか本当に記念日がつくれるとは思っていなくて、ちょっと不安でした。審査はどのようなスタイルで行われているのでしょうか。
「毎週火曜日に審査会を開いています。協会スタッフのほか、記念日に詳しい一般の方々などをスカイプでつなぎ、審査員7人でのぞんでいます。前回の審査会は3件審査しましたが、2時間弱かかりましたね」
―えっ、そんなに時間がかかるんですか?
「提出された資料や、関係するホームページなども全部見ます。短くても30分くらいはどうしてもかかってしまいます。資料や情報が足りず判断できないとなれば、その場で電話をかけて確認することもありますよ」
―想像以上にしっかり審査されているのだな、と感じてしまいました。
「審査で5件に1件程度は不合格になっています。政治的、宗教的、反社会的な内容は合格しません。 そして何より私たちが気にしているのは、記念日が継続できるかどうか…です。記念日はその場限りのものではなく、毎年やってくるもの。浸透して文化として育つかどうかを判断しています」
―審査員の方の意見が割れることはありますか。
「過半数で合否を判定していますが、8割から9割は全会一致です。あ、ちなみに『まいどなの日』は、全会一致で合格でしたよ」
―ああっ、ありがとうございます! 実はそんなに心配する必要はなかったのかもしれませんね!
◇ ◇
同協会に登録される記念日は1年に200件ほど増えているといいます。登録する理由はさまざまありますが、協会では記念日の効果についてこんなフレーズで紹介しています。
「記念日は日付のある文化です」
「記念日は毎年やってくるビジネスチャンスです」
「記念日は歴史を記憶する最高の装置です」
…確かに記念日って、年中行事みたいに年に1回必ずやってきて、めぐりくるたびにいろいろなことを思い返させてくれる、すごい仕組みですよね。なお、協会では登録した記念日について、5年後に存続の意思確認を行い、記念日の活動状況をチェックしているそうですが、その際に抹消される記念日もあるそうです。
ちなみに、気になる登録料ですが…年1日の記念日の場合、税別15万円でした!。一度登録すれば更新料などはかかりませんが、この金額が高いのか安いのか…議論はあるかもしれません。しかし、「お得だった」と思えるように、これから「まいどなの日」を使いこなしていかねばならないのですよね!…これからも編集部一同がんばりますので、みなさまよろしくお願いいたします!