新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛で、ツイッター上で「1いいね（もしくは1リツイート）で○○」というチャレンジが人気です。そんな中…登場したのは１いいねで１日育つ赤ちゃん。その成長ぶりとそれを見守る父親目線の温かい言葉が「泣ける」と話題ですが、まさかの1日で10万弱、13日9時時点で26.3万ものいいねが…！ 365で割れば、えーっと720歳？！ 一体どうなる？！赤ちゃん！
たろう（な気分）（@OONO_TARO_B）さんが11日午後７時すぎにスタート。約30分後には１歳の誕生日のイラストがアップされました。２歳が過ぎ、３歳になりイヤイヤ期全盛、４歳では仮面ライダーにはまり…とすくすく育ち、あっという間に小学生に。「１人で通学大丈夫かなあ」という心配をよそに、親友ができたり別れを経験したり、初めての恋もしながら中学の思春期に突入。１日目の更新は14歳で一旦ストップしましたが、その後も「いいね」の数は増え続け、日付が変わるころには３万を超え男性の平均寿命を突破し「赤ちゃんが一晩で老いてしまう」「さっきまで成長が楽しみだったけど、今はいつまでも赤ちゃんでいてほしい」などのリプが続々と。「死んでしまう…」といいねを取り消すユーザーもおり、数が増減する珍しい事態になりました。
そして、夜が明けると170歳近く、２日目で驚異の700歳超え。「もう仙人」「どこかで火の鳥に会うかな」というコメントの一方で「そう考えると人間って３万日程度しか生きられないんだ」と、話題になった「100日後に死ぬワニ」を思い浮かべる人もいました。
－今回のチャレンジのきっかけを教えてください。
「前々から赤ちゃんを題材に続き物を投稿してみようと思っていました。最近色んな作家さんが『1いいねで〇〇が増える〜』みたいなのをされていて面白いな〜と拝見していました。自分がやるなら何かなと考えた時に赤ちゃんしかないと思い、そのまま何の気なしに投稿しました」
－どんな思いを込められたんでしょう。
「何も考えず始めたばかりなので自分でも分かっていないのですが、1年1年描くに連れて自分の幼い頃のこととか思春期の頃とか親のことや祖父母や友達や家族のことを考えて、思い出が溢れてしまい…（笑）。色んな思いがあったなぁとか、あの時親はこうだったのかなぁ？とか、色んな人の顔を思い浮かべるようになりました。見てくれている方もそんな思いで、世界がこんな状況なので誰かの顔を思い浮かべて連絡でもとってみるとか、家族の中で『あんなことあった』『こんなことあった』っと話してみるとか、そんな機会が持てたら素敵かもしれないなぁと取材を受けた今、思いました」
－成長ぶりや、イラストに添えられた言葉がじわじわ来るんですが、モデルはいるんですか？
「本当に話の筋も考えておらず即興で描いてますので、僕が辿ってきた人生の要素が多めに入っているかもしれません。自分の子どものことや自分の体験、人生の中で関わってきてくれた人々を浮かべて混ざりあっている感じかもしれませんね」
－大反響で、すごい勢いで成長してしまいました。
「色んな方が見てくださり感想を送ってくれます。我が子を思う気持ちや自分の人生と重ねて色んなことを考えるきっかけになったなど、前向きな感想を頂けて嬉しいです」
たろうさん自身、現在子育て中。「外出も自粛になり、在宅仕事の僕は保育園でお休みの息子を見ながらの生活になりました。大変なことも多いのですが、今までよりたくさんの時間を共有できるようになって、愛おしい気持ちが増えました」と話します。
「当たり前ですが1日1日、一瞬一瞬がその時しかなくて、そんな貴重な時間を共に送らせてもらえている特別な時期だなぁと、作品を描きながら思っています」といい、「子供のこれからを思いながら、自分が今してあげられることを考えながら、そんな気持ちが作品と現実でリンクしたりして、今回の投稿は自分にとって良い機会になっていると思います」とも。
ツイートは12日も更新され、19歳になった赤ちゃんは自分の道を追い求めて家を出ます。最後に描かれたのは、主だけがいなくなった部屋。13日も夜から更新予定といい、どんな人生が待っているのでしょう。
