休業要請で神戸の無観客ライブ企画が延期 兵庫県内の全映画館も15日から休館へ

黒川 裕生 黒川 裕生

新型コロナウイルスで苦境に陥った神戸のライブハウス4店がタッグを組んだ意欲的な試みとして注目を集めた無観客ライブ配信「ライブハウスジャッジメント in KOBE」が、当初予定していた開催日を4月14日から延期することが発表された。兵庫県と大阪府による遊興施設や学校、劇場などへの休業要請の動きを受け、開催前日の13日に苦渋の決断を下した。代わりに事前収録したWEAVERやKNOCK OUT MONKEY、ガガガSPなどのライブ映像を14日午後6時から無料配信する。

延期に際して、CHICKEN GEORGE / 神戸VARIT. / music zoo 太陽と虎 / ARTHOUSE の代表者らでつくる実行委員会は「実施を決定した段階よりもかなり状況は悪化しており、緊急事態宣言の発令後は特に、実施すべきか否かの協議を主催者側で重ねて参りました」と説明。だが4会場の考え方や意見をすり合わせる時間が十分に取れず、「『ライブハウス=悪』というイメージを払拭したいがために立ち上がったはずなのに、いつの間にか『実施したい』という気持ちに力が入りすぎてしまい、根本的な趣旨を見失ってしまっていたのも事実」だとしている。

ライブハウス4会場「結束は固まった」

一方で「この機会に4会場でじっくりと話し合い、さらに結束が固まった」と手応えを感じているといい、振替公演を含む今後の展開に力を入れていくことを宣言。「楽しみにしてくださっていた方々のために」と、事前に収録していたライブ映像などを急遽、アーティスト側の許可を得て無料配信することも発表した。

すでにチケットを購入した人は、振替公演でそのまま使える。払い戻しに関しては、調整した上で追ってアナウンスするという。グッズ販売などによるクラウドファンディングは続行する。主催者は「振替公演へ向けて再び尽力して参りますので、引き続き応援していただければ心より嬉しく思います」とのメッセージを掲げている。

「ライブハウスジャッジメント in KOBE」では、神戸や関西ゆかりのロックバンドやアイドルなど計26組が4会場で行う無観客ライブをインターネットで配信する予定だった。

14日の無料配信は午後6時スタート予定。

配信チャンネルは以下の2つ。

LIVE HOUSE STAGE https://vimeo.com/407108985

STAY HOME STAGE https://vimeo.com/407112074

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