―具体的にはどんなお仕事を?
「ボカロ曲のイラストを担当したりイラスト本に参加させて頂いたりと、まだまだ未熟ではありますが、着々と憧れが実現しているのでやりがいを感じています!いつかは1人で個展が開けたり、初音ミク公式さんにお仕事を頂けたらな〜と思っています」
―両立は大変では?
「いえ。大変だけど、高校で初めて画家として生活している先生方に出会い『自分にとって絵って何だろう』と見つめ直しましたし、授業でデッサンや着彩をする中で物の観察力や根気もついたと感じます。最初は『うまいね』と言われるのが嬉しくて描いてきましたが、ほめてもらえる特技があるのは自分にとって安心感につながりましたし、今生きていられるのも、絵を通じてコミュニケーションができ、友達や仲間ができたから。人より暗記もできなくて、勉強だと努力しても劣等感を感じ、やるせなさばかりを感じて負けそうになる自分にとって、絵は一番努力の証明になりやすいもので、一番の自信の元なんです」
そう話す餅海さんは今、「自分らしい絵」を求めて右往左往、試行錯誤する日々だといいます。「今年は、今まで描きたくなくて逃げていた背景や小物に挑戦し、より絵の密度や完成度を上げていきたい」といい、「私にはもうきっと絵しかないな、と。絵しか描いてこなかったし、絵を通じて全てを感じて考えて、生きる糧にしてきたから。だからこそ真正面から絵と戦いたい」と餅海さん。
新型コロナの影響で学校も休校になりましたが「時間に縛られることなくイラストを描けるのが嬉しい半面、遊園地などで気分転換ができなくて…。でも、せっかくの休みなのでマスクをして普段行けないところへ行くなど有効活用したいです」とか。今回話題になったツイートを機にフォローしてくれた人もたくさんいたといい、「イラストへの自信にもなりましたし、とても嬉しいです。これからもっと実力をつけて、多くの人に知って貰えるようなイラストレーターになりたいです」と語ってくれました。