落ち葉を折り紙にして、つくったスズメが「とっても素敵」と話題…どうやってつくるの? 作家さんに聞いてみた

太田 浩子 太田 浩子

 寒さが厳しくなると、つい家にこもりがちになってしまいますが、きれいな落ち葉を探しに行こうかな♪と思わせてくれるツイートが話題です。

 茶色くなった桜の落ち葉を折り紙にして、かわいらしいスズメをつくったinori(@kusabanaasobi)さんのツイートに8.2万いいねと2.4万リツイートがつきました。リプ欄には「ちゃんとスズメなのがほんとに凄い!(伝われ!!)」や「葉っぱの縁のギザギザが羽の先になってるとこが可愛いです」「落ち葉で折り紙なんてとっても素敵です!ちょっと丸っこいのが冬の雀っぽくて可愛いです♡」「これはやらなければ!!公園に行ってみよう!!」などの声が集まっています。

 inoriさんは、これまでも草花や木の実でさまざまな生き物をつくってツイートで紹介しています。どれも草花の特徴を活かしたキュートなものばかり。つくり方の動画もアップされているのでわかりやすく、実際につくってみたくなります。草花遊びの本も出されているinoriさんに聞きました。

 ──落ち葉のスズメ、かわいいですね、着想はどこから?

 素材をよく観察していると、たとえば鳥の羽に見えるところや蝶に見えるところなどが見つかるので、それをもとにつくり始めます。だいたい思いついたものがつくれます。

 ──思いついたらすぐできちゃうところがすごいです! オリジナルの作品をつくったきっかけは?

 2016年の春に庭のナガミヒナゲシを観察していて、いろいろ遊べそうだと思い考え始めたのがきっかけです。思いのほかたくさん遊べて楽しかったのですが、ナガミヒナゲシの季節が終わってしまったので、身近な植物へと対象が変わっていきました。

 ──スズメを作ってみたけれどパリパリと砕けてしまったという人もいました。落ち葉の折り紙のコツを教えてください。

 落ち葉の状態がポイントです。乾燥しすぎていたら破れてしまうので、しっとりとした葉を選びます。私は乾燥している葉のときは、公園の水道で洗って使ったりしています。

 ──なるほど、やわらかければ破れないのですね。スズメのかわいさを、みなさん絶賛されています。

 落ち葉で折り紙ができることを見つけていただけてうれしいです。ちょっとコツがいるので一度ではできないかもしれませんが、折りやすい葉っぱを選ぶことや形がつくまでしばらく押さえることに慣れれば、いろんな落ち葉を自由自在に折れるようになるので、ぜひ挑戦してみてほしいです。

 ──初めて落ち葉の折り紙に挑戦する人や、小さいお子さんがつくるのにおすすめの葉っぱは?

 イチョウの葉でつくる蝶やモミジのトンボ、桜の落ち葉のろうそくやハートのカードです。

 ──逆にちょっと難易度の高いものも教えてください。

 難しくないのが一番いいので、なるべく簡単にできるものを考えているのですが、マツヨイグサの芸者さんとお相撲さんは、葉っぱの大きさを見極めて、ちょうどよく似合うカツラをつくるところが少々難しいです。

 ──inoriさんは草花遊びの本も出しておられます。どのような内容ですか?

 『あたらしい草花あそび』(山と渓谷社)は、40種類以上の草花あそびと草花工作が載っています。もう1冊の『作ってびっくり! かわいい草花あそび』(日本写真企画)では、お子さんでもスラスラ読めるようにルビがふってあり、すべて身近な植物で道具を使わずにつくれる草花あそびを紹介しています。

◇ ◇

 桜の落ち葉を拾って実際につくってみました。う~ん…スズメは全体のバランスが難しいですが、何個かつくればちょうどいい具合のものができそうです。ろうそくやハートのカード、モミジのトンボはたしかに簡単ですよ。みなさんも落ち葉を使った折り紙にぜひ挑戦してみてください。

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