テレワークで家にいても空き巣は入る!泥棒と鉢合わせした時の対応策は?

小川 泰平 小川 泰平
自宅で泥棒と鉢合わせしたら、屋外に逃げて警察に通報することを優先する/kintomo (c)123RF.COM
自宅で泥棒と鉢合わせしたら、屋外に逃げて警察に通報することを優先する/kintomo (c)123RF.COM

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、在宅勤務(テレワーク)や小中高校の臨時休校などによって、平日でも自宅に家人がいるケースが増えている。そこから、留守宅を狙う空き巣が減っているのではないかという発想も出てくるが、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は当サイトの取材に対し、「空き巣はこうした状況から、一見、減るようにみえますが、現場で家人と空き巣犯が出くわす可能性が高くなったとも言えます」と懸念材料を指摘し、「出くわしたケース」への対応策を解説した。

 小川氏は「テレワークや勤務時間の時短などが増えて、家を空ける人、留守になる時間が少なくなっていますが、泥棒は減ってはいません。家に人がいるから空き巣をやめるということはないのです」と切り出した。

 どんな時が危ないのか。小川氏は「狙われるのは、近所のクリーニング店、スーパーやコンビニ等での買い物、ゴミ出し等によって、短時間の外出時です。ちょっと出かけるだけだからと、カギをかけない人が多い。泥棒はそういうところを見ていますから、その間に侵入してくる」と解説した。

 さらに、別の例として、同氏は「特に地方の一軒家の人は、家に人がいる時はカギをかけないことがある。玄関にカギがかかっていても、泥棒は他の施錠されずに開いているところから入ってきます」と注意を呼び掛けた。

 ここで危惧されるのは、空き巣に入った泥棒と鉢合わせした時の二次被害だ。小川氏は「泥棒も捕まると、前歴によって懲役刑になることもあって必死です。中には凶器になり得る侵入用具を持っている者がいるので注意が必要です。実際に自宅で泥棒と鉢合わせした時は、絶対に捕まえようとせず、自分から外に逃げて、警察に通報することです。逆に泥棒が逃げ出した時も追いかけないこと」と説いた。

 また、物色された後だった場合、小川氏は「泥棒が入ったという気配を感じたら、何を盗まれたかを確かめるのではなく、まず外に出て通報してください。まだ住宅内に隠れている可能性もありますし、現場保存という意味でも、室内に入ったり、不用意に触らないで下さい。」と付け加えた。

 休日であっても、新型コロナウイルスの感染拡大が収束するまでは、今後も「不要不急の外出を控える」という政府や自治体の要請もあって家で過ごす人が多くなる。だが、在宅時間が増えても、泥棒は一瞬のスキを突いてくる。小川氏は「一番大事なことは、たとえ家に人がいても、ドアや窓など外から侵入できる場所にはすべてカギをかけるということです。泥棒はたとえ1~2分でもスキがあれば入って来ます」と訴えた。

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