新型コロナウイルスの感染拡大による影響が業績に重くのしかかる企業も増えていると思います。そんな中、なんと心強い陣中見舞いを見つけました。「いつでも黒字」という贈答用の高級海苔です。「営業の玉手箱」とのキャッチコピーもついていて、これはまさにお得意様の繁栄を祈る最終兵器。最高級の黒さとユーモアの効いたネーミングをいかして、あふれる気持ちを伝えてみませんか。
福岡県福岡市の福多嘉(ふくおか)という企業が販売しています。味わいと黒さにこだわった商品は、日本有数の海苔の産地・有明海で採れる最高級品質の「初摘み」の海苔を使用。黒色の深さと美しさだけでなく、キメの細かさから口溶けの良さも格別で、爽やかな甘みと旨みを感じるといいます。…おっと、聞きたいのはそういうことではありません!
こんな縁起の良いネーミングの商品ですもの…。病気の話ばかりで、景気のいい話を聞かないこのご時世、きっとみなさんに喜ばれているのではないでしょうか!そのあたり担当者に聞いてみると…。
「実はこちらの商品、昨年12月から販売を開始したばかりです。ですので、販路もまだ開拓中でして…」
えっ、そうなんですか…? めっちゃ新商品じゃないですか。聞きたかったのはあのリーマンショックのときにも神通力を発揮した、だからコロナなんかへっちゃらだとか…そんな話だったんですけど…。
「しかし、まだ販売を開始したばかりですけど、すでにごひいきを抱える料亭などから、お得意様への手土産としていくつかまとめて注文が入っています。洒落を効かせながら、お得意様に気持ちをお伝えできる、コミュニケーションツールとして活用してもらえたらと思います」
商品のパッケージはシールなどで閉じず、開けることができる状態で購入できるといい、箱の中に営業資料などを忍ばせることも可能だそう。もしかしたら小判など思い切ったものを入れれば、時代劇でよく見る悪徳「お代官様ごっこ」もできちゃうスグレモノです。
…といいながら、感染経路が不明な新型コロナウイルスへの不安が広がる昨今。「不要不急の集まりを避けるように求められていますし、まずは郵送でお届けしたほうがいいのでは。手渡しするのであれば、感染禍が収束したときに。これからも一緒に頑張りましょう、という気持ちを伝えたいですね」と担当者さん。一緒に黒字になりたいだけなのに、いろいろと配慮が必要になりますね…平穏な日常が早く戻りますように!
■「いつでも黒字」商品ホームページ http://itsudemokuroji.com/index.html