撮ったぞ大正時代エネルギッシュ!…現役活動写真弁士が、映画『カツベン!』の周防監督に独占インタビュー

ラジオ関西 ラジオ関西

『Shall We ダンス?』をはじめ数々の名作映画を世に送り出し、このたび5年ぶりの新作として、活動写真弁士をテーマにした映画『カツベン!』(12月13日全国ロードショー)でメガホンをとった映画監督の周防正行さん。(聞き手/活動写真弁士・大森くみこ)

大森くみこ(以下、大森) 周防監督、神戸にようこそ! 神戸の街はいかがでしょうか。

周防正行(以下、周防) 横浜となんとなく(似ている)。港町だし、外国の文化も入ってきていたし、神戸は神港倶楽部というところで、明治29年、1896年、キネトスコープの上映があった街ですもんね!

大森 そうです! 映画の街ということで、その地に来ていただきとってもうれしいなと思っています。さて、12月13日に『カツベン!』が公開となりますが、活動写真弁士が主人公ということで、どんなお話になっているか、簡単に教えていただけますか。

周防 当時、サイレント映画で、映画に音がなかった時代、日本ではスクリーンの横に人が立って、映画を説明しながら見せていました。活動弁士という職業があったんです。その活動写真を見ていて、活動弁士に憧れた少年(俊太郎=成田凌)が、どうやって活動弁士になっていくか、そういう青春群像劇です。そのなかには、当時、まだ日本で活動写真が撮られ始めたころは、女優さんではなく、歌舞伎の流れかと思いますが、女の人の役は女形と言われていて、男の人が演じていた。俊太郎という(主役の)青年とは違って、女優になりたいと思っている女の子が映画のヒロイン(黒島結菜)。その2人の青春群像劇というのが、この映画のあらすじ。恋あり、笑いあり、活劇あり、盛りだくさんの、昔の活動写真のような構成になっています。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース