容疑者は「偽装破門」されたヒットマンの可能性も…神戸山口組幹部射殺

小川 泰平 小川 泰平

 山口組と神戸山口組の対立を巡っては、今年4月に神戸市の路上で神戸山口組系組幹部が刺されて重傷を負い、8月には神戸市の山口組系の事務所前で組員が何者かに銃撃された。そして、10月には神戸山口組系組員2人が射殺された。

 小川氏は「報復ということで言えば、山口組は10月の時点でやっている。それでも、まだ終らない。『徹底的に潰す』という意識の表れを感じる」とし、六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)が10月に出所したことの影響も指摘。小川氏は「予想されてはいたことだが、高山若頭の出所後、動きが活発化している」と解説した。

 現場は阪神電鉄尼崎駅の西約500メートルの飲食店やマンションが立ち並ぶ一角。一般の人の往来する街中だった。小川氏は「一般の方が巻き添えになることが懸念されます。気を付けることは、銃声が聞こえたからといって、音のした方向に、やじうま根性で行ってはいけないということ。音がやんだと思っても、その後で報復行動があることがある。直ぐに家屋内に逃げること」と注意を促した。

 さらに、同氏は「暴力団の抗争に対して警察は『ヒト・モノ・カネ』に狙いを絞り、組織の弱体化をはかっている。今回は、通常見られない『自動小銃』が押収されていることから、『モノ』の出所に関して徹底的に捜査を進めるでしょう」と今後の展開を見据えた。

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