混乱せず読めたら天才?世界で話題のパズル作者「ふと湧いてきた」言葉遊びがウマすぎる

広畑 千春 広畑 千春

 ―ひとつのパズルの制作にどれぐらいかかるんですか?

 「これまでで一番時間がかかったのが『Jigsaw 29』でした。アイデアは7年前くらいからあったのですが、大学で初めて他人に見せられる形になりました。2018年初めごろかな。最近はもっぱら敷き詰めパズルを作っていますが、制作期間は平均して3カ月以上かかります。それも最終的には偶然うまくまとまることが多いのでなんとも言えないのですが。アイデアが浮かんだらすぐ制作に入らずに何カ月か放っておくとそのあと割とスムーズに完成しますね。たまにツイートしている回文は、眠れないときに作ってます(笑)」

 ―偶然うまくまとまる…。どんな子どもだったんですか?

 「小さい頃は『知恵の輪』にすごくはまって、外で遊ぶときもポケットに沢山入れていました。でも、特に昔からパズル好きとかいうわけではなくて…。放任という大学での環境や、アイデアを思い付いたときに面白がってくれる人(僕にとっては主に大学の友達でしたが)、そういう人が周囲にいることが大事かもしれないですね」

 ―浅香さんにとってパズルの面白さや、作るコツとは?

 「最近は専ら制作するほうに興味がシフトしていますが、パズルや言葉遊びのアイデアは無限にあって、自分でルールを作ればなんとでもなるのでそこが面白いですね。誰もが無意識のうちに決め込んでしまったルールなどに挑むのも楽しい。思い付いたことは何でもスケッチして残す習慣が身に付いたのは良かったなあ、と」

 とのことでした。今後については「今はコツコツと制作物をつくり続けることがとりあえずの目標です」と浅香さん。「パズルなどは感覚だけでは作れないので、心が折れないように気をつけてます」と話してくれました。

 あ、そうそう。話は戻りますが、最初の「言葉遊び」、浅香さんは「下書きも上書きも横書きで書きました」ですって。あー、日本語って難しくて面白い!

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