「繁殖行動は夜に電気を消して2時間後に行われる」。一読して思わず赤面したそこのあなた。言っておきますけど、これはチンアナゴの生態を説明した文章です。
京都水族館(京都市下京区)が11日、来場者にチンアナゴやニシキアナゴの豆知識をプリントしたカードの配布を始めた。その名も「チンアナ語録」。冒頭の言葉はそのうちの一つである。
チンアナゴというと、海底の巣穴からひものような体を出した姿がユーモラスな海水魚。その見た目が数字の「1」に似ていることから、京都水族館は11月11日を「チンアナゴの日」と銘打ち、3年前からさまざまなキャンペーンを行っている。「チンアナ語録」は今年初めての試みで、「来場者にチンアナゴの生態に興味を持ってもらえるよう、企画しました」(広報担当)という。
カードは全部で8種類。繁殖行動のほかにも「砂のなかではくねくねして、ふんばっている」など、思わず想像をたくましくしてしまう文言もあれば、「犬のチンに顔がにているから、チンアナゴ」のように誰かに教えてあげたくなるトリビアもある。
ところで、来場者の年代や性別を見て配る内容を選んでいるんですかと聞くと、「あくまで生態について知ってもらうためのカードですから、特にそういうことをしていません」(同)とのこと。何がもらえるかはお楽しみだ。途中でなくならない限り、11月末まで館内で配布しているという。