河本前館長の娘で館長職を引き継いだ山本佳代さんは言う。「父は、このミュージアムに真面目に取り組んでいました。裕福な人も貧しい人も、この世で行き着く先は骸骨です。それを見て今をどうよりよく生きるか。生を通じて死を考えるきっかけにして欲しいと願っていました」。
2011年11月11日に一般公開が始まり、開館日は日曜のみ。家族連れか一人での来館が多く、1日15名ほどが訪れる。
ところで3階にある、頭蓋骨収集のきっかけになったスカル。実は持ち帰った直後から3人の子どもたちが次々に怪我に見舞われ、さらに奥様の強い希望でお祓いに向かう途中交通事故にまであったといういわくつきのスカルだ。廃車になったものの家族は無事で、その後は何もないというが「昼間は平穏なミュージアムですが、夜中に居ると水滴の音がしたり、いつのまにか床の絨毯が移動していたりしています」と笑いながら語る山本さん。
頭蓋骨愛に満ちたシャレコーベ・ミュージアムで、あなたは何を感じるだろうか。