「初めて気づいた!」の声続々 クロネコヤマトの宅急便に隠しデザイン

黒川 裕生 黒川 裕生

♪クロネコヤマトの宅急便 でおなじみ、ヤマト運輸の宅配サービス商品「宅急便」。そのロゴをよくよく見ると、宅急便の「急」の字が走っているようなデザインになっている、とTwitterで話題になっている。どうやら何年かおきに、誰かが気づくたびに盛り上がる鉄板の小ネタのようだ。

ヤマト運輸などを傘下に持つヤマトホールディングス(HD)によると、宅急便が商品として売り出されたのは、1976年1月20日。「電話1本で集荷・1個でも家庭へ集荷・翌日配達・運賃は安くて明瞭・荷造りが簡単」というコンセプトは、それまでの小口荷物の集荷・配達の仕組みを大きく変革していった。

では「急」の字の“駆け足デザイン”はいつ誕生したのだろう。ヤマトHDの担当者に問い合わせたところ、「最初からあるようです」と、宅急便開始時の宣伝チラシの画像を送ってくれた。大きく書かれた「YPSの宅急便」の「宅急便」部分、確かにこの時点ですでに完成されていたことが見て取れる。ちなみに「YPS」とは、「Yamato Parcel Service」の略である。もうひとつちなみに、現在は年間18億個超の取扱個数を誇る宅急便だが、初日はわずか11個だったという。

野暮を承知で、「どういう意図でこのようなデザインになっているのか」と訊ねてみたが、残念ながら「過去の資料も調べてみたが、具体的な裏づけがなく、明確な回答は難しい」とのこと。今後ヤマトのトラックを見掛けたら、ぜひ「急」の字に注目してみよう。何かいいことがあるかもしれないし、別にないかもしれない。

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