土曜の学童保育 32市町が午前7時半~8時半に開所

どなどな探検隊(パートナー記事)

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兵庫県内の学童保育で土曜や夏休み中の開所時間を前倒しする動きが広がっている=姫路市北条
兵庫県内の学童保育で土曜や夏休み中の開所時間を前倒しする動きが広がっている=姫路市北条

 放課後や土曜、夏休みに小学生を預かる学童保育事業で、兵庫県内41市町中32市町が土曜の開所時間を午前7時半~8時半に設定していることが、各自治体へのアンケートで分かった。土曜も勤務する保護者の要望などを受けた対応で、うち12市町はおおむねこの5年に開所時間を前倒し。子育てと仕事の両立を支援する施策の広がりがうかがえる。(まとめ・伊田雄馬)

 無料通信アプリLINE(ライン)を使った神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」では、7月27日付朝刊で土曜の開所時間について神戸市と県内の中核市4市の現状を紹介。今回は対象を全41市町の公設学童保育に広げ、各自治体の担当者から聞き取った。

 土曜の受け入れが最も早いのは午前7時半で8市町(一部は事前申請が必要)。7時45分の3市町を合わせ計11市町が7時台に開所していた。最も多かったのは「8時開所」で計17市町だった。土曜は通常実施しないのが6市町で、うち4市は夏休み中の土曜は開いていた。

 開所時間を早めた12市町に理由を尋ねると「利用者ニーズの高まり」が多く、保護者の出勤時間帯に合わせて15~30分前倒ししたケースが目立った。もともと8時15分だった西脇市では「(学童保育施設のある)学校前で子どもが開所を待つこともあった」といい、30分前倒しの試行に続き、昨年4月にはさらに15分早め7時半開所に踏み切った。

 また、長期休暇中に限り平日や土曜の開所時間を7時台に繰り上げた自治体(試験実施も含む)も6市町あった。

 土曜の開所が基本的に午前9時というのは神戸、尼崎、芦屋の3市。神戸市は4年前から一部で土曜の8時開所を始め、現在は公設188施設のうち24施設(4施設は長期休暇中のみ)で対応している。同市は「できるだけ8時開所が増えるよう、運営を委託している指定管理者に働きかけ、人材確保対策などにも取り組む」としている。芦屋市も8時への前倒しを「検討中」という。

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