―「ぽん酢」と「味ぽん」の発売の経緯を教えてください。
「もともと「ぽんず」は大阪を中心に大衆料理屋の調味料として定着し、1960年(昭和35年)「ミツカンぽん酢」(醤油のはいっていないタイプ)を発売することになりました。『味ぽん』は、前々社長の7代目・中埜又左エ門が博多で食べた水炊きのぽん酢に魅了され、醤油と柑橘果汁がまろやかに混ざり合った「ぽん酢 味つけ」を1964年に開発しました。1967年に『味ぽん酢』に商品名を変更し、全国で発売することになりました」
―ぽん酢が先だったんですね! ぽん酢と味ぽんはどちらが売れているんでしょうか?
「具体的な数字は公表できませんが、『味ぽん』は弊社のぽん酢カテゴリーの中で一番人気の商品です」
―ぽん酢カテゴリーの種類が多い理由は?
「お客様の志向とニーズに合わせ、新商品を開発し、ポン酢カテゴリーを拡大してまいりました。まろやかで塩分控えめの『味ぽんMILD』やゆず風味の強い『かおりの蔵 丸搾りゆず』など、お客様の嗜好の多様化に対応した商品を開発することで、ポン酢の活性化と新規ユーザーの獲得を図ってきました」
―スーパーなど関西の販売店では、ぽん酢の種類が多いという話は本当でしょうか?
「弊社のぽん酢の購入容量や購入率をみると、京阪神エリアは特に多く、その他かんきつ類の主要産地である中国・四国地方も高い傾向にあります。西日本は、昔からぽん酢を使う文化があったため、その文化がなかった東日本より、使う機会や量も多く、購入容量も多いことから、店頭の品揃えも多い傾向はあると思います」
―なるほど! ぽん酢のおすすめの使い方を教えてください。
「弊社の「ぽん酢」は果汁と醸造酢がメインなので、レモン果汁などの代替として使うことをおすすめします。例えば、フライやシーフードとの相性が良く、シーフードの場合は「ぽん酢+オリーブオイル+塩コショウ」で簡単にカルパッチョも作ることができます」
―それは便利ですね。味ぽんはどうですか?
「『味ぽん』の使い方はさまざまですが、「鶏のさっぱり煮」「鶏チャーシュー」など、 「味ぽん:水=1:1」で簡単に味付けができるメニューが好評です。今年の新しいメニューとして、「チンゲンサイと豚のさっぱり角煮」や味ぽんとトマトジュースを1:1で組み合わせた「なすとひき肉のさっぱりトマト煮」も提案しております」
―今回話題になったことについてどう受け止められていますか?
「発売から今年で55年を迎える『味ぽん』ですが、このような形であらためて注目いただけることとなり、驚くとともに、大変うれしく思っております。弊社ではツイッターの公式アカウントをこの春立ち上げたばかりで、お客様のツイートにコメントさせていただくのも今回が初めてでした。お客様から直接お声を頂けるのは大変貴重な機会ですので、今後もSNSなどを通してお客様とさまざまなコミュニケーションが取れることを楽しみにしております」
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ミツカン[公式]ツイッターが今回、Makotoさんに初めてリツイートしました。「そうなんです…実は「ぽん酢」は、かんきつ果汁を加えたお酢のことなんです!「ミツカン 味ぽん」は醤油を加えた"ぽん酢醤油"と言われるタイプの調味料なんです…!ちなみに「ミツカン ぽん酢」は、醤油の濃さを好みで調整できるので、減塩したい方にもおすすめです…!」
2つの違いやおすすめの使い方を説明してくれています。おつかいを頼まれた旦那さま、今後は間違えないでね!
■ミツカン http://www.mizkan.co.jp/