8月の取材時には単品(税込320円)を食べたのだが、今月はそばとのセット(同560円)にしたことで改めて発見もあった。タピオカで充満した口内のモチモチ感を、かけそばの汁で流すと、うまさが倍加した。
個人経営の居酒屋のメニューに登場したという情報や、個人がSNSに「話題のタピオカ漬けを作ってみた」と投稿するケースもみられるようになった。そのパイオニアとなった羽生店長に「料理としてのタピオカ」の将来性について聞いた。9月末でひとまず今回の企画は終了予定だが、新たな可能性はあるのか。
羽生店長は「タピオカを使った違うメニューを考案して、継続することも考えられるかもしれません。今はまだ分かりませんが…」と、現時点で具体的な第2弾は未定だが、この先の選択肢の一つとして模索されていく可能性を示唆した。ブームはいずれ去る。ただ、1カ月半に及ぶ今回の試みによって「タピオカを料理の食材として活用する」という視点が広がったことは確かだ。