ウチにはウサギがいる。生まれたての時にペットショップで買ってから、もう8年半ほどになる。これは人間でいうと60歳ぐらいなんだそうだ。以前はペットのウサギの寿命は5~6年と言われていたが、最近では平均で7~8歳。長生きするウサギでは10歳以上も珍しくなくなったらしい。これはペットの犬や猫でも同じで、飼育環境や餌が良くなり、動物医療も進歩したことと関係がある。ウサギでも、長く一緒に暮らせば家族同然。ただ、野生のウサギの平均寿命は1~2歳と言われていて、これはなかなかツラい現実だ。
ミニウサギ?
ウチのウサギは、ペットショップでミニウサギとして売られていた。でも、ミニウサギという品種があるわけではない。これは雑種のウサギのことで、生まれて間もないので体が小さく、ミニウサギと呼ばれているだけだ。もちろん、普通に成長すると大きくなり、体重も2Kgぐらいになる。ただ、雑種なので体毛の色や模様は様々。純粋種に比べると体が丈夫な個体が多いそうだ。栄養豊富なペレットより藁の方をよく食べるウサギはそれほど大きくならない(要するに太らない)と言われている。
ウサギが鳴く?
一般的にウサギは鳴かないと言われている。犬や猫と違って鳴かないのでマンションでも飼いやすいとも言われている。でも、実際には鳴くウサギもいる。これは“個兎差”だが、ウチの“まる”はブーブー、キューキューとよく鳴く。正確にいうと犬や猫が吠えたり鳴いたりするのとは違って、鼻を鳴らす感じだ。餌をやる時にブーブーと鳴き、頭や鼻の脇を撫でるとキューキューと鳴く。“まる”の前に同じようなミニウサギを2匹飼っていたが、どちらもそんなことはなかったので、これはやはり“個兎差”なんだろう。
ウサギに肉球はない
意外に知られていないことだが、犬や猫と違ってウサギの手足には肉球がない。手や足の爪の根元には周りと同じように毛が生えている。なので、フローリングの床などは手足が滑って歩けないどころか、ちゃんと立てず、産まれたての子鹿みたいになる。ウサギに肉球がないのは草食だからで、犬や猫に肉球があるのは足音を立てずに獲物に近づき、捕まえた獲物をちゃんと押さえて食べるためだと言われている。でも、昔からウサギのキャラクターには肉球が描かれてることが多い。いろいろあるから、詳しい名前は言えないが…。アメリカの古いカートゥーンキャラとか、アニメやコミックとか、そういうのに出てくるウサギのキャラクターにはだいたい肉球がある。理由はわからないが、肉球があった方が動物らしくていいのだろうか。肉球があったほうが可愛らしさが出せるということもあるのかもしれない。