スーパーの惣菜売り場、「値引きシール」はいつ貼られる?…働いてみて分かった“お得”に買う方法

平藤 清刀 平藤 清刀
最後まで売れ残ったら半額で投げ売りされる(写真はイメージです)
最後まで売れ残ったら半額で投げ売りされる(写真はイメージです)

さらに注意してほしいのが、半額シールが付いている商品。店としては、調理してから時間が経っているから早く売ってしまいたい。だから半額なのだ。揚げ物だったら、半額シールが貼られたときにはもう油が酸化していておいしくない。せいぜい最初の見切りで値段が下がったときに買ってほしい。

それでも、安いものを求めて「閉店間際に行ったら、安くなっている」と、わざわざ閉店前にやってくるお客さんもいる。確かに安くなっている。ここまで読み進めてきたら、その理由はもうお分かりだろう。

「調理してから時間が経っている」

「早く売ってしまいたい」

だから安いのだ。あるいは、売れ残りの中には、もともと値段が高めの商品もあることも知っておこう。閉店間際は売り場に出す商品を増やさないから、品数は減っている。そのため、お目当ての商品が売り切れていることが珍しくない。でも、せっかく来たし、手ぶらで帰っても家には食べるものがない。何か買わざるを得ない状況に追い込まれて、安いものを買いに来たつもりなのに高いものを買って帰るという、本末転倒な現象がしばしば起こるわけだ。そうなってしまうとコストパフォーマンスが悪いばかりではなく、いいようのない敗北感に襲われないだろうか。

結局、値下げシールを貼られた商品には、安くなっている理由があるということをよく理解して、値下げ幅がほどほどのところで上手な買い物をしていただきたい。

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