猫の「広報部長」がいる老舗眼鏡店 地域の人たちに愛され10年

うちの福招きねこ〜西日本編〜

西松 宏 西松 宏

 出勤後、ふだんは私が作業しているラボでだいたいは寝て過ごしています。お客さんの要望があれば、店内に出します。うちは眼鏡をはじめ、時計や宝石、補聴器も扱っていますが、寅矢がいると、お客さんとの会話がすごく弾みます。意外と猫好きの方って多いんですよね。

 寅矢は、これまでけっこうな数のお客さんを招いてますよ。駅前や店の入口には、寅矢のイラストや写真が大きく掲示されているでしょう。店の前を通る方々がそれらを見て足を止め、店に入ってきてくださいます。

 「猫ちゃんがいるから、ここで眼鏡をつくりたい」と子どもせがまれ、眼鏡を毎回つくり直すたびに来てくれるお母さんや、来店された際は必ず「幸せをもらった。ありがたや〜」と寅矢を拝んで帰られる80歳すぎのおばあさんなど、地域の大勢のお客様から愛されています。寅矢がきっかけで、高級な眼鏡をご購入いただいた方もいます。この10年間、広報部長の名に恥じない働きぶりですよ。

 私は、オーダーメイドの眼鏡を作っていると、つい夢中になって、どうしても根を詰めてしまうタイプなので、寅矢がそばにいてくれるだけで、なんだか気持ちが落ち着くんですよ。今は私の息子であり、いつもそばで見守ってくれる大切な相棒です。

【店名】「めがねのヨシダ」
【住所】福岡県北九州市門司区中町1-21
【電話】093-391-3333

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース