ミニトマトにイチゴ?麺ライターが完食した逸品…大阪「らーめん小路」

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 JR大阪城公園駅前の商業施設「ジョーテラスオオサカ」に日本各地のラーメン店が集結した「らーめん小路」が5月30日にオープン。先行して5店舗が営業し人気を博していたが、残り2店舗も7月7日と10日に相次いでオープン。これで全7店舗が揃い踏みとなった。そこで2つの新店と、すでにオープンしている店のなかから注目の2店を、実食レポートだ。

 まずは先行開店の2店から。東京発「黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン」と、激戦区新宿で行列の「焼きあご」をふんだんに使った「焼きあご塩らー麺 たかはし」を実食。

女子ウケもばっちりな、映えラーメン「ドゥエイタリアン」

 「ドゥエイタリアン」は、店主がもとイタリアンシェフ。それゆえ生ハムとチーズ入りの「生ハムフロマージュ」や「冷製トマトコレクション2019」といった独創性あふれるメニューが多い。迷っていたが店内の先客がみんな冷製トマトを啜っていたので追随した。

 鉢一面を覆うように鮮やかな色のプチサイズトマトが入っている。ベースはトマトソースでさわやかな酸味とトマトの旨みがたっぷり。レンゲで何度すくっても、なかなかトマトが減らないのにびっくり。“映え”確実なトマトスープの大量プチトマトの中には、1つだけイチゴが混ざるという楽しい仕掛けも。他にもシシリアンルージュ、フルティカ、アメーラルビンズ、赤糖房、アイコなど、甘さや香り、酸味が入り混じることで食べ飽きることがない。

 冷水でしっかり絞めた麺も、パスタ用小麦粉のデュラムセモリナを配合。しなやかでのど越しも抜群だ。麺量もしっかりあるが、スルスル一気に食べてしまった。残ったトマトの冷製スープは、コショウをガリガリと軽く挽き、楽しみながら完食。トマトラーメンのなかでもこれは歴史に残る1品。二日酔いにも効きそうな爽快感だ。

新宿で行列する「焼きあご塩らー麺 たかはし」

 お次は「焼きあご塩らー麺 たかはし」へ。国産豚のゲンコツと焼きあご(トビウオ)メインの魚介の旨みを重ねたスープは、魚介風味が濃く、油の香ばしさも抜群。ぷるりとした弾力ある太めのちぢれ麺もモチモチと心地よい噛み応え。麺を食べ終わった後、残したスープに追加の小ライスを入れ、ワサビ、海苔あられを少々加えれば、だし茶漬けとして楽しめる。スープの旨みを余すことなく最後の一滴まで味わえば、ミネラルが体に充満するような満足感に浸れる。

大阪で人気、豚骨鶏ガラベースの「麺道 而今」

 続いて7月7日に開店した、大阪でも勢力拡大の勢いがとどまるところ知らずの「麺道 而今」へ。グルメサイト「食べログ」の大阪・ラーメン部門で3年連続1位という大御所だ。豚骨鶏ガラベースで塩と醤油がツートップ。貝系の塩にも惹かれたが、たまり醤油ダレのシンプルな醤油に挑んだ。まったりとしたスープはさすがに深い味わいで、細麺にしっかりスープが絡む。豚バラチャーシュー、細切りのキクラゲとフレッシュだが辛みの少ない刻みタマネギがアクセントになって、スルスルと完食できた。

札幌からスパイスカレーをひっさげ参入「スパイスラーメン点と線.」

 ラストは7月10日オープンの、北海道スープカレー専門店が手がける新業態「スパイスラーメン点と線.」だ。大阪発スパイスカレーのムーブメントは、地元誌「ミーツ・リージョナル」でも2年連続で特集が組まれるほどの独自進化を遂げている。そんななか、スパイスカレー×麺の店もじわじわとだが増えている。

 こちらは北海道から関東にかけ10数店舗展開するスープカレー専門店「路地裏カリィ侍.」系列。下北沢に本店があり、関西初進出だそうで。「スパイスラーメン」は鶏豚骨のベースにスパイスの香りがふんだんに感じられるスープ。表面にもスパイスオイルが張られていて、これまた刺激たっぷり。

 具にはナッツや色とりどりの野菜、柔らかくとろける豚バラチャーシュー、素揚げゴボウと、彩りも食べごたえも抜群の内容だ。中太ちぢれ麺もむっちりとした食感で、スパイスの風味にマッチする味わい。オプションでパクチーなど追加すれば、さらに複雑かつ重層的なおいしさを楽しむことも可能だ。

 今回訪れた4店のほかにも、岡山金ごまラーメンの「すわき後楽  中華そば」、大阪「上海まぜそば拌麺888」、京都「天天有」と東西選りすぐりの軍勢が陣を構える。また店ごとに、生ビールやグラスワイン、地ビールといったアルコール類も用意されている。休日なら、ちょっと遅がけの時間帯を狙って、昼飲み×個性派ラーメンの組み合わせも楽しみたいところ。大阪城ホールのイベント前後にも、立ち寄るべきスポットの完成となった。

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