廃線車両を丸ごとパン屋さんに 300万円かけて改装した店長に聞いた

AYA AYA

ー車両をパン屋にしようと思ったきっかけは?

「ちょうどこのお店の準備をしている時に、『廃線になった谷汲線の車両が解体の危機』という新聞の記事を目にしたんです。自分も幼い頃からよく乗っていたなじみの深い車両でもありましたし、廃線になって、さらに車両が解体されると知り、とても残念なことだと思ったんですね。すぐに名鉄に電話をしまして、引き取らせてくださいと伝えました。3両中のうち1両をうちに譲ってもらえることとなり、今ここにあります」

ーー車両の購入費や運送費は?

「解体する予定だったものなので、車両本体や運送費は無料でしたが、色を塗り替えたり、においを取ったり、タイヤを外したりなど、パン屋にするための諸々の改装費で約300万円ほどかかりました」

ーーパンの特徴は?

「120〜130種類のパンを作っています。生地は8〜9種類で、菓子パン、サンドイッチを含む惣菜パン、キャラクターパン、ハードタイプまで色々あります。来てくださるお客様の年齢層がお子さんから年配の方々まで幅広く、たくさんの種類の中からセレクトしていただけるようにしています」

ーーお客さんの反応は?

「実際に運転席にも座ることもできますし、小さなお子さんたちはとても楽しんでくれています。年配の人たちには、地元で実際に走っていた車両ということもあり、懐かしいと言ってくださいますね。車両の中で食べることもできますので、面白いと好評いただいていますよ。これからも、楽しい雰囲気の中でパンを選び、味わってもらえる場所であれば、自分にとっても嬉しいことです」

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース