7月21日投開票の参院選。投票時間は原則「午前7時から午後8時まで」といわれていますが、これって午後8時までに投票所に駆け込めばオッケーなのか、午後8時までに投票を終えなければならないのか、どちらなのでしょうね。スーパーや本屋さんだったら、閉店間際に駆け込んでも、大目に見てくれるお店もあったりしますが、投票所はどうなんでしょうか。…思い切って総務省に確認してみました。
「公職選挙法第四十条に『投票所の開閉時間』が決められており、『投票所は、午前七時に開き、午後八時に閉じる』とされています。ですので原則としては、午後8時までには投票は終わっていないといけません」と担当者。ああ、法律で決まっていたのですね。ということは、投票にかかる時間を逆算しておかないと…。
「しかし、それぞれの投票所を運営しているのは各市区町村ですので、どこまで柔軟な対応をとるかは各市区町村によります。ですので、あと1、2分のところで駆け込んできた方がいたとしてどうするかは、各市区町村の判断になりますね」
えっ…最後の細かいところは、全国統一の基準ではなかったのですね…。柔軟な対応をしてくれる投票所があるかもしれないと思うとうれしくなる一方で、ちょっと不思議な感覚もします。夏休みに入ったあとの週末ということもあり、行楽の帰りに投票しようと考えている方々も多いと思います。みなさんゆとりをもって投票所には向かいたいですね!
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実は全国でいろいろなことが統一されていると思っていた国政選挙ですが、投票時間の扱いと似たような感じで、各選挙管理委員会に任せられていることがほかにもあります。
たとえば…投票用紙。用紙に記載する文言などは、参院選の場合は公職選挙法の施行規則・第五号様式として細かく決められていますが、用紙のサイズは決まっておらず、特に推奨の大きさなども設けていないといいます。
用紙の素材についても、様式の備考として「折りたたんだ場合においてなるべく外部から文字を透視することができない紙質のものを使用」とされていますが、条件を満たせばどんな紙を使うかは自治体の判断だといいます。
「投票箱の大きさも全国統一ではありません。適切なものを各選挙管理委員会で責任をもって用意することになっています」と総務省の担当者。
住んでいる場所によって、投票用紙や投票箱のサイズが違っていたかもしれないなんて!…これは自分の地域がどうなっているのかチェックしておかないと。投票に出かける楽しみが、またひとつ増えたような気がしませんか。
◇投票時間は地域の実情により短縮されている場合があります。お住まいの地域の投票時間については、自宅に送られてきた入場券などで確認してください。