今回、パンプスのマナーに悩む現役大学生の声を届けたが、就活生にパンプス着用を強制している企業は少ない。しかし、ルールは明記されていないが、就活生にとっては「パンプスを履いていないければ浮いてしまう」という恐怖があるのだ。また、浮いてしまうだけではなく、「業種によっては、パンプスを着用していなければ採用されないリスクがある」という声も多い。
このように、男女の違いが理由にあるべき姿が決められているのは、パンプスに限った話ではない。今後、これまでの“当たり前”を脱却し、服装や働き方の変化に柔軟な対応ができる企業が求められるだろう。
そして、性別によってあるべき姿を決められない、自由な社会にするために始まった運動の一つが「#Kutoo」運動だ。この運動の影響から、ドコモショップなどが、パンプスではなくスニーカーでの出社を認めることを表明した。
市民が簡単に参加できる「#Kutoo」運動のような、市民が簡単に参加できるSNSを通した社会運動は、これから広がっていくだろう。大きく社会を変えるためには、まずは身近なSNSで自分の意見を発信することから始めてみよう。