お墓から蜂が消えた…ニホンミツバチの移動計画を断念

佐藤 利幸 佐藤 利幸
お墓から取りだされた大量のニホンミツバチの巣(永明寺・松崎智海住職提供)
お墓から取りだされた大量のニホンミツバチの巣(永明寺・松崎智海住職提供)

 お墓から大量のニホンミツバチの巣を発見したとお寺の住職がツイートし、蜂の巣ごと移動しようとしていることが話題になったが、その移動計画を断念したことがわかった。北九州市の浄土真宗本願寺派永明寺の住職・松崎智海さんは17日、所有地内にあるこのお墓の様子を見に行ったところ、前日まで飛んでいた蜂は1匹もいなくなっていたという。

 「昨日テレビの取材が入り立ち会ったときはブンブン飛んでいましたが、今日(別の)テレビの取材で同行して見に行ったときは、全然、飛んでいませんでした」(住職)。

 住職は「ご報告です」とツイッターにも「先日のミツバチですが、本日現場に行きましたら蜂たちの姿が見当たらなくなりました。養蜂家さんいわく「たぶん、女王蜂がいなくなったか亡くなったか、群ごと移動したか…」だそうです。最後まで女王蜂の姿を確認できなかったことは残念ですが、この後はお墓の納骨室をふさぎます」と投稿した、

 この話題は所有者不明の墓の周りに大量の蜂が飛びまわり、お墓参りに来た人から「何とかしてほしい」と言われたのがきっかけ。困った住職はSNSで相談したところ、福岡市の養蜂家を紹介され、駆除せずに巣ごと移動できるとわかった。実際、13日に養蜂家に来てもらい、お墓の納骨室から巣を取りだすと、想像を超える量のニホンミツバチの巣が出てきた。ただし、肝心の女王蜂は見つからず。蜂の習性として女王蜂が残っていれば同じ場所に巣を作るため、もう一度養蜂家に来てもらい、女王蜂とともに巣を移動してもらおうと計画していた。

 「こういう状況ですから、もう養蜂家の方に来てもらう必要がなくなりました。石材屋さんにも連絡をしました」。近日中に墓の割れた部分をふさぐコーキング作業を行い、今後は蜂が侵入できないようにするという。

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