先日、「今まででいちばん盛り上がったご法事」という投稿がX(旧Twitter)で大きな注目を集めた。
さまざまな「盛り上がった法事」や「告別式」での興味深いエピソードが寄せられるなか、僧侶歴30数年の僧侶、北九州市にある浄土真宗本願寺派『永明寺』のご住職、松崎智海(@matsuzakichikai)さんが「いちばん盛り上がった法事」を投稿。
「僧侶歴30数年ですが、今まででいちばん盛り上がったご法事は…読経中に赤ちゃんが初めて立った、である(私の背後で歓声があがってた)。初めてでした。自分が褒められたかと思いました(笑)」
その微笑ましいエピソードは374万回以上表示され、8万5千以上のいいねがつくと共にリプライが殺到した。
天上天下唯我独尊
「赤ちゃんを立たせるお経!」
「これは盛り上がりますね」
「い~い法事だなぁ。仏様もお喜びだろう」
「過去と未来というか、生と死が混在してとても良い」
「七歩歩いて天地を指して『天上天下唯我独尊!』までやってくれたら(欲張り)」
なぜかものすごく感謝されました…
「こういう場合はお経の途中で振り返りますか?」というリプライに対して、「振り返らず終わってから(何が起きたかを)聞きました」と返信していた松崎さん。
松崎さんに詳しく伺ったところ、これは「檀家さんのご自宅のお仏壇の前」で起きた出来事だったという。
「私はお仏壇の方を向いてお経をあげていたため、その瞬間の様子はわからなかったのですが、背後から歓声があがり驚きました。法事中に歓声を聞くことはまずないため、お経が終わってから振り返り、『何かありましたか?』と聞くと、『うちの子が初めて立ちました!』と興奮気味に教えてくださいました。なぜかものすごく感謝されたことを覚えています」(松崎智海さん)
むしろ「子ども」の反応が正解
さらに松崎さんは、「今まででいちばん盛り上がったご法事その②」として、「ロウソクに火をつけたら孫が"はっぴば~すで~とぅ~ゆ~"と歌い出した、である」というエピソードもXに投稿。
その時の状況について、「この時、隣にいたお母さんがあわてて『すみません』と言ってお子さんの口をふさごうとしたので、『いいんですよぉ。ご命日は故人様が仏様の国に生まれた誕生日ですからぁ』って言うと喜んでおられました。子どものいるご法事はいろいろあっていいですね」と、ポストしていた松崎さん。
故人を静かに思う場所である、法事や告別式。
そういった場で予想外のハプニングが起きたり、子どもたちが天真爛漫にふるまうことについて、「人が集まる場ですから、決して不思議ではありません」と、松崎さん。
「特に子どもは、見て感じたことをそのままに表現するのでなおさらです。しかし、その姿から自分たちが様々なものにとらわれて生きていることを教えられることもあります。お孫さんが誕生日の歌を歌った件も、弔いである法事と祝い事である誕生日は別物であるという大人の観念を見事にひっくり返してくれました。
命の終わりと共に浄土(仏さまの世界)に生まれる、という私たちの教えから言えば、むしろ子どもの方が正しい捉え方をしていたということになります」(松崎智海さん)