侵入したのは誰ニャ? 仙台の小さな工房で起きた“事件”が話題

佐藤 利幸 佐藤 利幸

-犯人(猫)の察しはついているのでしょうか?

「犯人は仕事場周りにいる外猫さんでした!」

-この手の被害はよくあることですか?

「今の仕事場に8年ですが初めてです」

-結局、休業期間は?

「お店kijinは何人か体制で営業してます、その日は私が店担当でしたのでその日、1日だけです」

-ちなみに肉球が映っている陶器はどの段階で被害に気付きましたか。

「肉球は焼く前作りたて直ぐについたようです、軟い粘土の時です。今、仕上げして乾燥し記念に焼き上げます」

-Kijinさん自身は猫好きですか?

「自宅には一匹の家猫と生活しております。猫は30年くらいはいつも側にいます」

猫の焼き物が所狭しと並ぶショップ「Kijin」は3坪弱の小さな店。店を始めて24年が経つが、現在のように猫モノの店に変えたのは2011年の東日本大震災がきっかけだった。

「震災の日は私が店番で、店の中でした。あれほど私の作った焼物が壊れるのを体感した事はなかったです。世の中も沢山壊れて被害があって、モノ作りとして考えが変わりました。私の仕事、食器の仕事は役に立たない。被災地に手作りの湯呑みを持っててもまずは食べ物、着るもの、住む所、食器は紙皿でも紙コップでもまずは間に合う。役に立たないなぁって。それなのに手作り、作家モノはどうかと?思い食器作りをやめたのです」

しかし、店を空っぽにはできない。Kijinさんはそれ以降「肩に力を入れず適当に作れる」猫モノに変えたという。「猫好きが沢山来てしまい。以前より支持を受けて前の食器屋に戻せなくなりました!」。ニャンとも深い事情がそこにあった。

kijinホームページ http://neko-kijin.sakura.ne.jp/sakura/kijin_TOP.html

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