印鑑が猫まみれ!予約3カ月待ちの「ニャン鑑」をついにゲットした

黒川 裕生 黒川 裕生

 まずはパソコンの画面上で、漢字のどの部分を猫にするかを検討する。城山さんのパソコンには、いろんなポーズをした猫の自作イラストが数十種類用意されていて、例えば黒川の「川」なら、角度や長さを慎重に吟味しながら3匹を配置してデザインしていく、という手順だ。

 画数が多いと難しいのかといえば実はそうでもないらしく、城山さん曰く「齋」の字などもほとんど問題なし。逆に画数が少ない方が、猫のバリエーションに乏しいため苦労するのだという。「私の名前、謙一の『一』なんかはその最たるものですね」と城山さん。デザインが決まり、発注者のOKが出れば、専用の機械で印鑑を作製。最後は城山さんがひとつずつ手作業で細かい部分をチェックして、晴れて完成となる。

 印鑑作りについて、丁寧に解説してくださる城山さんの足元をふと見ると、なんということでしょう、サンダルが猫の形をしているではありませんか。「まあもともと猫は好きでしたけど、ニャン鑑を始めてからは、とにかく気になって仕方がありません。道端で猫を見掛けると、つい近寄ってしまうほどです」

 そんな猫好きの城山さんだが、おもしろMY印鑑には「犬のはんこ・ワン鑑」もある。さらには名前の両脇に天使の羽をあしらったものや、誕生花、楽器、富士山のイラスト入りなど、デザインは多岐にわたる。だが、一番の売れ筋はやはり「ニャン鑑」という。猫は強し。

 「おもしろMY印鑑と一般的な印鑑との大きな違いは、複数注文や再注文をされる方が多いということですニャー。自分で使うだけでなく、プレゼントなどにも活用されているという印象がありますニャー」と城山さんは話す。

 ニャン鑑は印鑑タイプ(5120円~)とシヤチハタタイプ(3950円~)がある。城山博文堂のおもしろMY印鑑のサイト(https://www.inkan.name/)から注文できる。

 …と、ここまで長々と書いてきましたが、肝心なことを忘れていました。これ、本当に使えるんですか!!!?「ニャン鑑~検証編~」は近日公開予定。

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