吉澤ひとみ容疑者、証拠隠滅の可能性も 信号ではなく人を見ていた?

小川 泰平 小川 泰平
警察車両で移送される吉澤ひとみ被告=6日、中野警察署
警察車両で移送される吉澤ひとみ被告=6日、中野警察署

 酒気帯びでひき逃げしたとして道交法違反などの疑いで逮捕された「モーニング娘。」元メンバーの吉澤ひとみ容疑者(33)が自転車に乗った女性をはねたドライブレコーダー映像の動画が公開されたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は14日、デイリースポーツの取材に対し、その女性の反応次第では死亡事故につながっていたことや、本人が証拠隠滅を図っていた可能性を指摘した。

「最悪の事態も考えられた」

 9月6日午前7時頃、東京都中野区内ではねられた20代女性は軽傷だったが、小川氏は「映像を見て分かったのは、被害者が吉澤容疑者の車に気づいていたということです。車に気づいて、とっさに自転車を止めて身構えたので、その自転車もクッションになって軽傷で済んだ。気づかずに普通に自転車に乗っていれば、もっと大けがになっていたでしょうし、被害者の年齢にもよるが最悪の事態も考えられた」と分析。相手の反応次第では最悪の場合、死亡事故につながっていたことを映像は証明していた。

 また、同氏は「映像を見るに、ブレーキをかけ、ぶつかった後にスピードが落ち、止まるかと思った瞬間、アクセルを踏み込んでいるのには驚いた。かなりのスピードで逃げる映像は衝撃でした」と感想を述べつつ、「吉澤容疑者は信号を見ていたというより、横断歩道を渡ろうとしている人たちを見ていたようだ。人が横断歩道を渡ろうとしたと同時に急ブレーキをかけているのが分かる」と信号無視した本人の心理を映像から解析した。

 さらに、吉澤容疑者は走り去った後、次の赤信号で停車中、追いついた事件の目撃者に車の窓をたたかれて制止を求められながらも無視して逃走していたことも現場からの証言で明らかになった。

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