“見やすい”信号機で事故を防げ!省エネにも効果大…LEDで進化する最新型灯器

福岡 桃 福岡 桃
小型LED信号機。従来型との差は歴然だ
小型LED信号機。従来型との差は歴然だ

 技術の進歩を感じる最新型。一方で従来型への愛着が増す人も少なくない。自身のホームページで各地の信号機を紹介している北海道札幌市の大学院生・岩原拳士朗さん(22)は「以前の信号機は種類が多く、地域ごとのオリジナリティもありました。また、『ひさし』は信号機の特徴が表れやすい部分ですが、低コスト灯器には基本的にそれが無いので寂しいと思います」と話す。

 確かに、前述した鶴見区の最新型タイプにはひさしが無い。電球式では、太陽光による疑似点灯を防ぐために用いられてきたが、LED式ではその必要がなくなる。おかげで薄型・軽量化でき、積雪や強風などへの耐久性も上がるが、従来型のような「個性」が出にくくなるのは惜しいことかもしれない。

 一方で、岩原さんは「これから先、低コスト灯器が更に改良されていく可能性もある」と、未来の灯器の形にも期待している。安全かつ“味”のある信号機を-。熱心なファンならずとも、交差点では安全に十分配慮しつつ、新旧それぞれの信号機の表情をチェックしてみてはどうだろうか。

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