玉城氏優勢、佐喜真氏苦戦、自公ぎくしゃく 30日投開票沖縄県知事選を分析

須田 慎一郎 須田 慎一郎
翁長雄志沖縄県知事の死去に伴う知事選が最終盤を迎え、有権者らに支持を訴える佐喜真淳氏(右)と玉城デニー氏=28日午後、那覇市内(提供・共同通信社)
翁長雄志沖縄県知事の死去に伴う知事選が最終盤を迎え、有権者らに支持を訴える佐喜真淳氏(右)と玉城デニー氏=28日午後、那覇市内(提供・共同通信社)

 必死になっている陣営にとって、15日に宜野湾市で行われた安室奈美恵さんのラストライブで本人から何か選挙に関するコメントが出ないか、かなり気になっていたようだ。安室さんは、翁長氏が死去した際に「翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ~」などとする追悼メッセージを寄せていたからだ。結局、そうした発言はなかったが、それだけ、緊迫した状況であることがうかがえた。

 最終的に国政与党が推す佐喜真氏が追い上げられずに敗れると、この選挙後、自公の間には、ぎくしゃくしたものが残り、国政にも影響を与えるだろう。最後の最後に逆転して佐喜真氏が勝利すれば、それも解消するかもしれないが、現状での見通しは厳しそうだ。

 いずれにしても、今後の国政に影響を与えるという意味で、その結果に注目したい。

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