自民党の小泉進次郎衆院議員(38)とタレントの滝川クリステル(41)が7日に結婚と妊娠を発表したことを受け、ジャーナリストの須田慎一郎氏は当サイトの取材に対し、結婚公表のタイミングや首相官邸に挨拶に行った理由、そして何よりも「小泉家が求めていたものは何か」など、令和最初を飾った「世紀の結婚」の背景を解説した。
首相官邸に結婚の挨拶に行った理由
このタイミングでの結婚発表は誰も想像していなかったのではないか。まさに「驚天動地」のニュースとなった。
ただ、発表の時期としては、政局的に参院選や臨時国会が終わって、お盆休みに向かう落ち着いた時期であることはよかったと思う。選挙期間中に発表していれば、自民党に有利になるといった政治的な“うがった見方”をされていたかもしれない。政界が“べた凪(なぎ)”のタイミングでの発表を狙っていたのではないかとも思われた。
進次郎氏が首相官邸に結婚の挨拶に行ったのは理由がある。彼は無派閥であるが、“本籍”は清和会になる。父の純一郎氏が所属していた森派の系譜である。また、進次郎氏だが、実は幹事長室預かり。幹事長が進次郎氏の身柄を預かっており、自民の派閥の枠を超えた存在。それで自民党のトップがいる官邸にまで挨拶に行ったということになる。
そのことで、進次郎氏が総理総裁になる時期が早まるなどという声があるかもしれないが、そのことより、小泉家にとって最も重要なのは跡取りなのである。進次郎氏は4代目だが、将来、スムーズに移行できる「5代目」の誕生が求められていた。