早見あかり、不遇のジャックナイフ時代を変えたのは「一人暮らし」

石井 隼人 石井 隼人
女優・早見あかり
女優・早見あかり

 ところがひょんなことからその切っ先は錆びた。20代になって人生初の一人暮らしを経験したことが大きいという。「一人暮らしをすると些細なことで人に助けてもらったり、甘えたりすることが増える。その体験を通して『あれ?』と。『人って相手の悪い面ばかりを見ようとはしていないぞ』と気づいた」と単身生活を経て初めて人の優しさを実感。すると「人を大好きになって、人懐っこくなって、自分自身もバリアを作らなくなった。演技の面でも変化があって、相手を受け入れるというか、変化球にも柔軟な対応ができて、どんな球でも打てるようになった」。人間的成長がそのまま女優業に繋がった。

 それと時を同じくして、朝ドラ「マッサン」への出演も決まる。両親に伝えたときの反応はいまだに忘れられない。「母親は大号泣。その姿を見たときに親孝行できたのかな?と思いました。泣きながらも『ベテランにもまれてきなさい!』と言われて笑ってしまったけれど、その気持ちが嬉しかった」と目を細める。昨年12月には一般男性とゴールインし、公私ともに順調。人の喜びが最大の原動力に。一匹オオカミはすっかり影を潜めている。

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