名刀が作られた地として「刀剣女子」から熱い注目を集めている京都府八幡市八幡の相槌(あいつち)神社が、老朽化した献灯台を新調するためインターネットで資金を募ったところ、わずか5時間で目標(74万円)を達成した。井戸改修なども追加したが、新たな目標額(260万円)も超え、宮司らを驚かせている。
社伝によると、千年以上前に刀工の大原五郎太夫安綱と稲荷神が、境内の井戸水で名刀「髭切(ひげきり)」「膝丸(ひざまる)」を作った。刀剣好きの刀剣女子の話題となり、毎月1、15日の月次祭(つきなみさい)に朱印などを求める列ができている。
神社の整備に協力してもらおうと、献灯台の新調資金について、ネットで多くの人に提供を呼び掛けるクラウドファンディング(CF)を1月31日午後5時から実施したところ、同日中に目標を達成。さい銭箱も新調できる120万円が翌日までに集まった。さらに井戸改修も追加したところ、資金は最終的に400万円余りに達した。
新たな献灯台は5月に設置。井戸の改修も完了した。高月清子宮司は「ご支援をいただきありがたい。本殿や社務所の修復へ早く力を注げるように頑張りたい」と話す。