完全予約制、隠れすぎた幻のラーメン店に潜入 数千人待ちのスープ通販専門店

黒川 裕生 黒川 裕生

 友人でライターのスズキナオさん(@chimidoro)が以前、「予約から受け取りまで半年かかる幻のラーメンスープ販売店」「予約から3年半待ったラーメンをついに食べてきた!一日一組限定の絶品豚骨」という2本のネット記事を書いていた。前者は2016年3月、後者は2018年12月のものだ。興味はあるけどそんなに待てるかいな、と当時はスルーしていたのだが、今春、ネット専門の部署へ異動になり、事情が変わった。これは(二番煎じだけど)記事になるのではないか!?…というわけで異動初日の3月1日夕、スープの取り寄せを予約してみたのであった。

 店の名前は「ら道本店」。東大阪市にある「らーめんスープ通販専門店」だ。通販も来店もfacebookを通じてしか予約できないが、月1回、店頭販売もしている。来店して食べられるのは一日一組(現在は二組)限定。この来店の予約数がとにかくとんでもないことになっており、スズキナオさんは予約してから順番が来るまで3年半もかかったという。ここが「幻のラーメン店」とも称される所以である。

 さて、まずはスープの通販だ。予約してから約2カ月後の4月27日、店主の水谷寿志さん(52)から「順番が来ました」というメッセージが届いた。聞いていたよりずいぶん早い。ら道本店のfacebookやスズキナオさんの記事によると、以前より「増産体制が整った」のが理由らしい。

 指定口座に入金後、丁寧に梱包された冷凍スープのボトルが送られてきた。同封された紙には、温め方などの説明がこれまた丁寧に書かれている。近所にある製麺所の中華麺で、早速ラーメンを作って実食。こってりと濃厚な豚骨スープなのに、後味は驚くほどあっさりしている。味にものすごいインパクトがあるわけではないが、なるほど、確かにこれはおいしい。オススメに従って、最後はごはんを投入して完食。結局、1滴残らず飲み干してしまった。

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