さらに同氏は「母親は『息子が苦しんでいたので助けてあげたかった』と言う一方、『本当に殺すとは思わなかった』と言いながら、犯行の2日前に道具まで買ってきて一緒に穴を掘っている。『殺すとは思わなかった』というのは自分の刑のことを考えて話しているのだろうと思います。『あなた、どうやって殺すの?』と聞いているはず。アドバイスをしたかどうかは別にして、そこを聞かずに穴を掘るとは思えない。ある程度、具体的な話は聞いていると思われます」と推測した。
では、そもそも、鷹仁被告の殺害動機は何だったのか。弁護側は初公判の冒頭陳述で「妻は常に清潔にしなければいけないという徹底したルールを家庭内で作り、それが守れないと(妻から)暴力を振るわれた。子どもにも暴言を吐いた。このままでは子供が(妻に)殺されると思い、離婚を考えたが、妻に強い依存状態だったため、離婚ではなく殺害に至った」と鷹仁被告の主張を述べている。
小川氏は「あくまでも弁護側の言い分であり、今後の公判で真実の動機面等がどこまで明らかになるかだと思います」と今後の経緯に注目した。