オムライス体験はわたしともう一人だけだったので、カセットコンロを2台用意し、その周りに下ごしらえした具材をお店が用意してくださり、エプロンをしめたところで調理を開始しました。
最初に平田さんによる実演。テフロン加工された、幅の長さ約15センチほどの小ぶりなフライパンを使用。こちらは特注品で、やや底が深めで卵液が具材をくるみやすい形状になっています。平田さんはホテルに20年ほど勤めたベテランシェフ。大きな節高い手で小さなフライパンを器用に扱います。
まずケチャップライスを作ります。鶏肉や玉ねぎなどをラードで炒め、火が通ったら少量の卵液を加えます。鶏肉から出た肉汁を卵が吸い、べたつきを抑えます。次に白米を加え、塩こしょうを。最後に水、しょうゆ、日本酒、ブランデーを混ぜた合わせ調味料を加えることで香りが立ち、米がぱらぱらに仕上がります。
ここで平田さんはフライパンを前後に動かし、具材を宙でまわす“プロの技”を披露!素人がやったら具材が飛び散ること間違いなし、の実演。華麗に鶏肉やライスが空を切る様子に思わず拍手!ケチャップを加えてざっと炒め、火を止めます。
ライスを別皿にあけ、再びフライパンに油を引きます。よく熱が通ったら、一気に卵液投入!「テフロンだから焦げません。日ごろのうっぷんをぶつけるつもりで!菜箸で思い切り卵をかき回してください」と言いつつ、あっという間に卵を美しく整形。その上に先ほど取り分けておいたライスを載せます。お皿とフライパンがVの字になるよう整え、少しずつ傾けていくと丸くこんもりしたオムライスが完成。
この後は、「さ、おふたりも!」ということで平田さんに助けられながら、冒頭の画像のようなオムライスを完成できました。あまり時間はかけられません、スピード勝負です。試食後、平田さんに「卵を上手く巻くコツは?」と尋ねると「数をこなすこと」とのお返事。何事も練習あるのみですね…。
最後に当店は今後、インバウンドのお客様向けに英語の通訳を付けた体験実施も考えている、とのこと。日本生まれの洋食「オムライス」の味が、ワールドスタンダードになる日も近いのかもしれません。
◆本文中の料金表示はすべて税込価格(※2019年5月現在、今後変更の可能性あり)
◆「北極星 祇園店」TEL 075-525-0358 京都府京都市東山区祇園町北側300番地ムーンビューティ祇園ビル2F
◆「オムライス体験」詳細はこちら→http://hokkyokusei.jp/omuclass.html