究極のオムライスの作り方、学べます!老舗「北極星」のシェフが手ほどき

山本 明 山本 明

 オムライスの名店「北極星」。ふんわり金色に輝くオムライスはスプーンを入れるととろり、と卵が流れ、たっぷりのソースと混ざり合います。しっかり炒められたチキンライスに絡む卵とソースのハーモニー…リピーターを呼ぶ、懐かしい味は昔も今も、世代をこえて多くの人に愛されてきました。本店の実施する「オムライス体験」でシェフ指導のもと、この老舗の味を学べます。オムライス大好きな筆者も同店の祇園店で体験してきました。

 オムライス体験の際に渡される資料には、当店のオムライスについてのエピソードが記されています。いわく、胃の悪い常連さんがいて、来る日も来る日も「オムレツと白飯」を注文していたそう。かわいそうに思った先代社長が白飯をトマトケチャップで味付けして薄焼き卵でくるんだものを出すと、「美味い!」と喜び料理名を聞いてきました。オムレツとライスなので『オムライス』と答えたのが大正14年のこと。以来、いつ食べても変わらぬ味は「飽きのこない美味しさ」として支持され続けています。

 筆者が取材に行った祇園店での「オムライス体験」は平日開催、定員は6名くらい(要相談)。参加費は体験のみだと1200円、フライパンとオムライスケチャップのお持ち帰りを付けると2000円です。実施してない時期もあるので、事前確認が必要。

 「祇園店は八坂神社に近く、カウンター席からは神社の四季折々の景観が楽しめます」と店長でシェフの平田篤史さんとサブリーダーの伊東建志さん。今日は平田さんがオムライスの作り方を教えてくれます。

 最初に具材についての説明です。オムライス1皿に対して卵は国産のものを2個使用。米はコシヒカリ、ケチャップはトマトの自然な甘みをいかした当店オリジナルのもの。卵は焦げ目を付けず、ふんわり仕上げるのが北極星流。ライスは素材の味をいかしたシンプルな味付けに。その分、ソースはしっかり濃厚な味にしてコントラストを付けているそう。

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