4月26日正午頃、お茶の水女子大付属中(東京都文京区)で、何者かによって秋篠宮家の長男悠仁さまの机に刃物2本が置かれていたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は29日、デイリースポーツの取材に対して、「悠仁さまに直接危害を加えようとは思っていないと思われるが、“愉快犯”の犯行と簡単に言えるものではない。この数日で退位、即位と行事が続き、一番注目を集めるだろうと、この時期を狙った犯行」と分析した。
捜査関係者によると、2本の刃物はともに刃の部分がピンク色に塗られ、約60センチの棒の先に粘着テープで固定された状態で悠仁さまの席と隣席にまたがる形で置かれていたという。学校関係者が26日正午頃に発見したが、教室の外で授業が行われていたため、教室内は無人だった。侵入者は、教室の机に貼られた生徒の名前を書いたシールを見て、悠仁さまの机だと認識したとみられる。同校は約6時間後の同日夕方、警察に届けた。
その後の調べで、大学の正門や中学の校舎付近など複数の防犯カメラにはヘルメットをかぶって青色っぽい服を着た中年くらいの不審な男の姿が映っていた。男は中学の校舎に入る際、インターホンで「水道工事の者です」と学校関係者に説明し、入り口を解錠させたという。警視庁では建造物侵入などの疑いで行方を追っている。
なぜ、悠仁さまの机を特定できたのか。小川氏は「複数ある教室から悠仁さまの教室に入り込んだということは、事前に下見をしていたか、学校の事情を関係者などから聞き出して情報を得ていたことも考えられる。下調べで『水道工事』と言えば簡単に入れることなど、あらかじめ知っていた可能性もある」と背景を推測した。