その目的について、小川氏は「今のところ、建造物侵入と、しいて言えば、銃刀法違反も考えらます。ただ、悠仁さまに直接危害を加えようという意識はなかったのではないか。机も壊していない。“愉快犯”と簡単には片づけられないが、そういう過程で快感を味わっている可能性もある」と推理した。
気になるのが、この時期に起きたこと。小川氏は「月末に改元による行事があり、悠仁さまは現在皇位継承第3位から改元後は第2位になる。そうなると、警備上の問題で、5月1日以降は“準皇太子さま級”の護衛扱いになる。そういったことも分かっていたのかという気はする」と指摘。「皇宮警察と警視庁の合同で複数、登下校や授業中も校内で待機しているが、授業中に参観日のようにSPが授業風景をみることはない」と説明した。
4月以降、同校への入学を批判する不審な電話が数件あったという。小川氏は「電話と因果関係は分からないが、その可能性も警察は視野に入れている。仮に同一犯だとして怖いと思うのは、電話がエスカレートして侵入に至ったということ。次は何が…ということを考えると、早急に身柄を確保する必要がある。学校側も初の皇族の受け入れで警備体制が不十分だった面があったのかもしれない。結果的に警鐘を鳴らすことになったのではないか」と指摘した。
小川氏は「校内だけでなく、校外の防犯カメラや車のドライブレコーダーの映像…といったものから調べていけば、その者がどこから来たのか、犯行後、どこへ行ったのか、警察はある程度、把握していると思われます」と、早期逮捕の可能性にも言及した。