サプールって、どんな人たち?「平和をまとった紳士たち」の写真展が話題

渡辺 陽 渡辺 陽

(さらに)

「大サップと呼ばれている長老ゼフラン・ムイエンゴは、内戦の時、命からがら1年半もの間、住み慣れた町を離れることを余儀なくされました。逃げる時に、大事にしていた洋服やアクセサリーを深く掘った穴に埋めたのですが、町に戻った時には、すべてがボロボロになっていたそうです。ムイエンゴは『平和でないとサプールはできない、アフリカの発展もない、環境もよくならない。国家は平和を守ることを最優先にしないといけない』と言います。ただ、独裁国家では言論の自由がない。私たちは、各地で写真展を開催することで、サプールの代弁をしているのです」

 -近年の日本人のファッションは、どう思われますか。

 「ファストファッションは、安価で便利ですが、人と同じだと安心するようになってしまった。人間は、それぞれ異なる個性を持っているのに『私の感性はこうだとか、こういうものが好きだ』と主張することが少なくなりました。日本人は、もっとファッションを楽しむといい。オシャレをしたら世界観が変わるのです。悪いこともできないし、人に優しくなれる。オシャレができる社会では、争いごとは起こらない。サプールは『服が汚れるから争わない』と言います」

▼サプール2019展

開催期間:2019/04/19~05/06 各日11:00~19:00

場所:なんばパークス7F パークスホール

入場料:500円(小学生以下は無料※但し保護者同伴の上、ご入場ください)

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