「海の京都」に道の駅を超えたフード施設 究極の産地直送と“もったいない精神”

山本 智行 山本 智行
究極の産地直送が自慢の「ととまーと」が21日にオープン
究極の産地直送が自慢の「ととまーと」が21日にオープン

 理念は収益性アップと“もったいない精神”。例えばサワラになる前のサゴシやふぞろいの柑橘類も、ここでは破棄することなく食材として提供する。

 「フードファクトリーとしたのも実はそこが狙い。商品開発にも力を入れ、単なる『道の駅』のような形態ではなくて、工場のような役割を果たしたい。お客さんには安く提供できますし、漁師さんや生産農家にとってもメリットがあります」

 さらに、ユニークなのが干ものやちくわを作る体験スペースを設けている点だ。アジ、サバ、タチウオ、タイなどをさばき、その後、定食と一緒に食べることができる。

 実際に私も包丁を手にアジの開きに挑戦。スタッフの力を借りて何とか完成した。特殊な機械で干ものを乾かしている間に近くの日本三景「天橋立」を見物。「2時間干し」後に施設に戻り、鯛飯とともにいただいたが、これがなかなかの味だった。

 浜田さんによると今後は漁師さんによる漁船タクシーでの“宮津湾ツアー”も計画中とか。近くには伊根の舟屋もあり、これからは寒ブリがおいしい季節。「海の京都」も観光資源には事欠かない。営業時間は午前9時から午後6時。定休日は火曜。

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