現在、世界共通で使われている雲の分類は、巻雲(通称すじぐも)、高積雲(ひつじぐも)、積乱雲(にゅうどうぐも)など10の形に分けられ、「10種雲形」と呼ばれています。その基礎をつくったのが、英国人のルーク・ハワードでした。そのハワードの論文に影響を受けた詩人ゲーテが雲に関する詩を書いています。
「巻雲」
そして、蒸気は高みへ高みへと昇る。勝利は、魂のもっとも高貴な推進力だ!
そして、銀色の覆いが掛けられた羊のように、綿毛の山は露となって分かれる。
あるいは、休息の王国に向かってゆっくりと漂い、神の御胸に暖かく抱きとめられる。
(出典『雲の「発明」気象学を創ったアマチュア科学者』扶桑社、2007年)
いつの時代にも、どの国でも、雲にロマンを感じるものなのですね。
この大型連休中、雲を眺めて、詠み人や詩人になってみてはいかがでしょうか。