強殺事件犯人が16年後に出頭した理由とは…時効撤廃と科学捜査

小川 泰平 小川 泰平
警視庁(提供・共同通信社)
警視庁(提供・共同通信社)

 川瀬容疑者は出頭後の任意の事情聴取に「他人に頭の中を見られ、人を殺したことがばれたので出頭した」と話したことから、医療機関に一時入院して治療を受け、21日に退院したため逮捕した。現場で見つかった紙片に付着した指紋を、14年に導入された最新装置で鮮明解析化して照合したところ、同容疑者の指紋と一致した。未解決事件を担当する捜査1課の特命捜査対策室が捜査していた。

 小川氏は「事件当時は不鮮明な指紋であっても、現代の解析能力で判明したと言えます。科学捜査の進歩によって、指紋やDNA、画像等の鑑定能力が向上し、今後も未解決事件の中から解決に至る可能性が広がっています」と解説した。

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