まだ間に合う?遅咲き桜の名所、奥びわ湖の“お花見船”に乗ってみた

山本 智行 山本 智行

 日本の桜名所100選に名を連ねる「びわ湖海津大崎」。その桜を湖上から眺める「桜花見船」が4月20日まで運航している。彦根港を発着する2時間45分の船旅。4キロに渡って岬を取り囲む800本のソメイヨシノを堪能できる。びわ湖と桜のコントラストはまさに絶景。近畿圏では遅咲きの名所として知られており、まだ、お花見に行っていない人にぜひお勧めしたいスポットだ。

 奥びわ湖に息をのむような美しさの「お花見」スポットがあると聞き、足を伸ばしてみた。びわ湖八景「暁霧・海津大崎の岩礁」としても有名な景勝地。JRだと湖西線「マキノ駅」が最寄りとなる。しかし、趣を変え湖上から眺めることができるルートも何本かあると知り、どうせならばと対岸の彦根港から出ている「オーミマリン」のクルーズ船に乗ることにした。

 JR彦根駅から無料シャトルバスで彦根港へ。約8分ほどで到着したが途中、国宝「彦根城」の桜が咲き誇っているのが見え、気分が高まって来た。いざ、クルーズ船に乗り込むと、改めてびわ湖の大きさを実感することになる。

 日本一大きな湖なんだから当たり前かもしれないが、目的地までなんと1時間20分。出発して間もなく「多景島」を過ぎると時間を持てあまし気味になるので、これから行こうと思っている人には花見弁当(お茶付き1200円)の事前予約をお勧めしたい。

 そうこうしていると、船は古くから信仰を集めてきた「竹生島」をゆっくりと通過し、いよいよ海津大崎へ。船内からは「琵琶湖周航の歌」が流れ、ロマンと旅情をくすぐってくれる。船はスピードを落とし、岬をなめるように進む。甲板に出て、湖上に吹く春の風を感じていると、湖岸に沿って桜並木が続くのが見えてきた。山の緑と湖に映える桜の何と美しいことか。各社の花見特集ランキングで滋賀県内1位、全国でもトップクラスに入っているのも当然だ。

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