親の死に目に会えない!?芸人の“働き方改革”

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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 私たちが若手のころは、芸人は親が亡くなっても、休まず舞台に立つということが普通でした。その状況で、私は平成元年(89年)に父親を亡くしたのですが、当時、今の大崎(洋)社長が仕事先に連絡して下さって、私を休ませてやって欲しいと。まだ若手だし、代わりの芸人がいくらでもいるからではあるんですけど、「お前はお父さんについといたれ」と言っていただき、親を人並みに見送れたことに感謝しています。

 実は私は大学の卒業式の日も、うめだ花月の舞台を休んでいるんです。

 当時のNSC(吉本芸能総合学院)の偉いさんが、両親から吉本入りを反対されていた私に「親にとったら、大学に行かせて、晴れの舞台を見られないのは悲しいこと」と言われ、「卒業式のことを又、ネタにしたらエエやないか」と背中を押して下さいました。ただ「親の死に目にも会えない」が当時の芸人の常識だったため、先輩方には申し訳ない気がして黙っていました。時代は変わりますね。

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