医療職に就いている方々、またこれから就こうとしている方々(本学の学生も含めて)の大半は、「人を助けたい」、「人の役に立ちたい」と考えてこの道を選ばれていると思います。実際、医療機関を訪れる方々、医療サービスの提供を受けられる方々に対し、医療スタッフは本当にさまざまな形で患者さんを助け、心の支えになっています。
しかし、口腔崩壊の問題も含め、手が回っていない、目が配られていないところにこそ実は助けを求めている人が大勢いるのに、その方々にとって医療、ひいては社会全体がものすごく遠くにあるような気がしてなりません。元気な子どもの笑顔であふれる社会になるべく、この距離を縮めるためにできることを、未来の医療人を世に送り出す立場から今一度考えていきたいと思います。