意外と知らない「京都タワー」 昨年リニューアルで再び脚光

山本 智行 山本 智行
京都タワーを訪れた米国人美女の観光客2人組
京都タワーを訪れた米国人美女の観光客2人組

 しかし、2017年4月にリニューアルを終え、再び脚光を浴びるようになった。その中心的な役割を担っているのが商業施設「京都タワーサンド」だ。地下1階が飲食フロア、1階が物販、2階は京都銘菓「おたべ」などの体験コーナーがある。

 3層構造だからサンドかと思いきや、館長の渡辺恭平さん(30)によれば「京都の玄関口なのにシンボルマークの足元がさみしいと言われてました。だから3度と言わず何度も来てほしいという願いと、ここが京都観光の参道として出発点、帰着点になるようにという思いを込めてます」とのことだった。

 “これまでにない・これからの京都”というコンセプトだけあって、入居している飲食店、土産物店55店舗の9割近くが新規出店。スタッフが京都市内を駆け回り、800店の中から絞り込んでおり、他店とはひと味違う。

 「新たなにぎわいをつくるため、地元の人が愛しているようなもの、隠れた名店に出店していただきました。京都通も“おっ”というものばかりです」

 さらに、新しいモノとしては10月からスタートしたVRバンジー(12月24日まで、700円)だ。京都タワー展望室(11階)から超リアルな仮想体験をしてもらおうというもの。多い日は1日300人を超えるといい、実際に体験した大阪市の小松一郎さん(58)は「VRバンジーは初めてでしたが、想像以上に楽しかった。マカオでもやろうと思ったが、お金が高くて。高いところは平気やねんけど」と話してくれた。

 その一方で開業以来変わらないのが地下3階にある銭湯「京都タワー大浴場~YUU~」だ。スタッフによると「夜行バスの利用者が多い朝の7時から9時が一番混み合いますね」とのことだった。

 「午前中に観光地を回り、ひとっ風呂浴びて、昼からビールというのもアリでは?」と提案してくれたのが渡辺さん。その話、乗った。

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