意外と知らない「京都タワー」 昨年リニューアルで再び脚光

山本 智行 山本 智行
京都タワーを訪れた米国人美女の観光客2人組
京都タワーを訪れた米国人美女の観光客2人組

 知ってそうで意外に知らない。そんな建物のひとつが京都タワー(京都市下京区)ではないだろうか。1964年の竣工以来、微妙な立ち位置ながらも古都のシンボルとして踏ん張り続けてきた。人気商業施設「京都タワーサンド」からVRバンジー、銭湯まで。古くて新しい京都タワーをくまなく歩いてみた。

 JR京都駅の北側、烏丸口を出ると独特の形をした白い塔が目に飛び込んでくる。ご存じ“古都のランドマーク”京都タワー。しかし、そのプロフィルは思ったほど知られていない。

 高さ123メートル。無鉄骨の建物としてはいまでも世界一の高さを誇る。63年着工で翌年に完成した。形は「ロウソク」をイメージしたものではなく「海のない京都の街を照らす灯台」とのことだ。

 台座部分は大きく分けるとホテルと商業施設。当初は京都の主要な企業と京都市が合同出資していたが、現在は京阪ホテルズ&リゾーツが運営している。

 建設前から賛否両論があり、微妙な立ち位置のまま。そのせいでもあるまいが、京都駅構内に京都タワーの案内掲示板がいまだにないのは、いかがなものか。

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