萌えキャラでローカル鉄道を盛り上げる 「北神弓子」の地域貢献とは

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北神弓子はもちろん気さくな谷上駅駅長(左)もファンの間では人気もの
北神弓子はもちろん気さくな谷上駅駅長(左)もファンの間では人気もの

 地方のローカル鉄道の経営危機がたびたび話題になるが、それは過疎地に限ったことではない。神戸市中心部と郊外とを結ぶ北神急行電鉄も沿線人口減少の影響もあり運賃収入が伸び悩んでいる。そこで起爆剤として生み出されたのが萌えキャラ・北神弓子。グッズ販売で収益を得る鉄道会社は数あるが、同社の場合はそれだけにとどまらない。地元企業とコラボするなどして地域のにぎわいを生み出すきっかけにもなっている。

 「キャラクターイベントを開催して感じるのは、みなさん人との触れ合いを求めているんだな、ということです」

 そう話すのは北神急行電鉄営業課長の青木武司さん。同社が所有する唯一の駅・谷上駅で28日まで開催中のイベント『.me kitchen北神弓子カフェ』には限定メニューやグッズを求めて連日各地からファンが訪れているが、それのみが彼らの目的ではない。SNS上の知人との交流や北神弓子に扮(ふん)した店員・リアル弓子ちゃんとの会話も大きな楽しみだ。

 同じく28日まで駅構内で催事営業しているリラクゼーションサロンとのコラボ企画『ノアココロン~リラクゼーション弓子』でヘッドマッサージを受ける人も多く、その後カフェでくつろぐというのが定番コース。毎日仕事帰りに遠方から訪れるファンもおり、谷上駅はさながら弓子ファンのサードプレイスといった様相だ。

 同社は全長約7・5キロの路線のうち97%がトンネル区間という全国でも珍しい鉄道会社。新神戸駅と六甲山北麓の谷上駅間を停車駅なしで結び、相互乗り入れする神戸市営地下鉄と合わせて利用すれば、六甲山を迂回する別ルートだと30分かかる三宮-谷上間を10分にまで短縮できる。神戸市北区や三田市などから市街地へ通勤通学する住民が主な乗客だ。

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